1.プラン検討〜模型作り

 いわゆる設計業務の期間です。新築では3か月~半年ほど時間をかけたいことろです。改修工事では内容によりますがもう少し短くなる傾向があります。

 栗の木建築は自宅一階の元々車庫であったところを改装しました。長い間考え続けて来た構想がようやく形に。

 模型は平面的な図面では分からない立体的なイメージを膨らませる大事な作業だと考えています。設計のポイントとなる時期に模型を作りイメージの共有をします。

2.基礎工事

 建物(木)を湿気から守り、土台を乗せる部分の工事です。文字通り建物の基礎となる大切な工程です。ここでは改修工事で部分的な基礎のためブロック積みで施工しましたが、一般的には型枠を組みコンクリートで造るのが主流です。

建物の大きさにもよりますが、新築工事では養生期間を含めて大体1か月ほどかかります。

3.木工事(構造躯体)

 土台や柱、梁など建物の骨組み(躯体)を作ります。ここでは耐震補強を兼ねた壁下地は構造用合板(ラーチ合板)で施工しています。

木造では建物を新築する際に、屋根の一番高いところ(棟)をつくる日を建前とか棟上げとかと言って、一大イベントとすることが多いです。

4.木工事(内装)

  躯体が終わったら、内装の下地~仕上げに移っていきます。ここでは床と壁がメインでした。

 ポイントは框で自宅の屋根裏に眠っていたケヤキ板や古い敷居を大工さんに無理矢理頼んで加工・取付してもらいました!使えるものは利用して、その家の想いを繋いでいくのも大事な事だと考えています。
 フローリングは栗の無垢材としました。栗材は栗の木建築のこだわりです!特に、木目の感じと虫に強い点が良いところです。

5.木工事(サッシ取付)

 開口部にアルミサッシを取付て内側には窓枠を施工していきます。窓は、光を取り込み、風景を切り取る重要な要素です。

私の事務所では、尊敬する建築家へのオマージュでT型の窓を試みました。外からの視線は遮りつつ、中からは山並みや空を感じることができて気に入っています。

6.塗装工事(外部)

 外壁の杉板を木材保護塗料で塗装します。栗の木建築ではプラネットカラーのウッドコートを標準で使っています。

 私は施主さん参加型の建築を理想としていますが、塗装は比較的やりやすい工事ですので積極的にやってもらえると嬉しいです。ここでも家族みんなで施工しました。

7.外装工事

 透湿防水シートを貼ってから、仕上げの杉板を貼っていきます。ここでは説明が前後していますが、内部よりも先に外部を仕上げることが一般的です。
 縦に張る部分と、横に張る部分を分けて外観にメリハリをつけました。事務所の外壁は部分的に色々な施工方法を試していますので、実際に見て頂ければと思います。

8.内装工事(左官)

 石膏ボードに下地処理をして、仕上げのを施工していきます。

栗の木建築では内装の仕上げはクロスではなく塗壁をお勧めしています。理由は施主さんが施工しやすいから(笑)。ここでは、塗り壁材にオンザウォールを使用しています。漆喰に近い自然素材で施工もしやすく吸湿性もあります。

できるだけフラットにしようと頑張りましたが、これが中々難しい!
 

9.塗装工事(内部)

仕上の工事です。 

床と見切りの木部は木の色を活かしてプラネットカラーの自然塗料(ハードクリアオイル)で仕上げました。オイル仕上げは定期的にメンテナンスが必要です。(毎年やるのが理想です)

用途や目的によって色付きの塗料を選択することもできます。

10.家具工事

仕上工事と並行して、家具工事を行います。既製品の場合は、工事完了後に設置することが多いです。

ここでは、カウンターや本棚を施工しています。材料はフリー板(無垢集成材)を使いました。コスト的にも加工するにも扱いやすいのでパイン材を使いましたが、材種は色々あり選ぶ楽しみも有ります。

11.建具工事

内部の引き戸や障子、玄関ドアなどの工事です。 

ここでは玄関はアンティークのドアを加工して引戸にしました。ハンドルは框に使った古材の木と同じものです。
 障子は光を柔らかくしてくれる日本が誇る素晴らしいアイテムです。また、断熱効果もあり、旧い窓の改修ではできるだけ取り入れたいと考えています。今回は、広めのマスをデザインして和の雰囲気を抑えました。

12.サイン工事

 サインは別途になることもありますが、オリジナルを作ることもできます。ここでは栗の板材に、ハンダごてを使って作りました。焼きの具合が良い感じに。仕上げにオイルを塗って完成です!

完成写真

栗の木建築の事務所改修工事を例にして、工事の流れをご紹介しました。

建築にはひとつとして同じ条件はありませんので、参考にして頂ければ幸いです。